OSの違いへの対応

クロスプラットフォームのアプリケーションやライブラリを書く場合，しばしばOSの違いを考慮する 必要があります．このような場合には，変数Sys.KERNELを使用して対応することができます． Sysモジュールには，isunix，islinux，isapple，isbsd，isfreebsd，iswindows といった，これを容易にするための関数がいくつか用意されています．これらは以下のように使用できます:

if Sys.iswindows()
    windows_specific_thing(a)
end

ここで，islinux，isapple，isfreebsdは互いに排他的なisunixのサブセットであることに 注意してください．また@staticというマクロがあり，これらの関数を使って正しくないコードを 条件付きで隠すことができます．以下にその例を示します．

シンプルなブロック:

ccall((@static Sys.iswindows() ? :_fopen : :fopen), ...)

複雑なブロック:

@static if Sys.islinux()
    linux_specific_thing(a)
else
    generic_thing(a)
end

条件式を（if/elseif/endを含みながら）連鎖させる場合，@staticは各レベルで繰り返し 書かれる必要があります（括弧を付けるかどうかは任意ですが，読みやすさのために推奨されます）．

@static Sys.iswindows() ? :a : (@static Sys.isapple() ? :b : :c)